Web技術が発展したことで、デスクトップにおいてもモバイルにおいても、ネイティブアプリをWeb技術を使って開発するという流れが生まれている。こうした技術を使って開発されたアプリケーションはクロスプラットフォームといった特徴を持つことが多く、労力をかけずに多くのプラットフォームに対応させる方法としても注目されている。
State of JavaScriptがこのほど、2019年におけるJavaScript関連の調査結果「The State of JavaScript 2019」を公開した。このデータから、デスクトップ向けではElectron、モバイル向けではReact Nativeが支持を得ていることが示された。緩やかにではあるが、こうしたフレームワークが浸透しつつある様子がわかる。
ElectronとReact Nativeは他のフレームワークよりも多く使われており、さらにユーザーの満足度も高い。今後使いたいという意向も他のフレームワークよりも強く、デスクトップアプリ開発はElectron、モバイルアプリ開発はReact Nativeという流れができつつある様子が見えてくる。
ElectronやReact Nativeは、大手ベンダーが自社アプリケーション/自社アプリ開発に使っており、多くのユーザーの支持を得ている。こうした開発スタイルは今後さらに増加するものと見られる。
The State of JavaScript 2019の調査に協力したユーザーは2万1,717名で、世界中のJavaScriptユーザが回答している。最も多いのは米国の4509名。これに英国の1227名、フランスの1056名、ドイツの967名、カナダの757名が続いている。日本からは118名から回答があり、全体の0.6%ほどとされている。The State of JavaScriptの調査は2016年から実施されており、JavaScript関連の技術流行がどのように変化しているかが示されている。