ヤマハは11月12日、2011年に発売したスマートL2スイッチ「SWX2200 シリーズ」の新機種として、L2/L3スイッチ8機種を発表した。
同社は今回、ユーザーが製品を目的に応じて選択しやすくするため、L2/L3スイッチを5つの製品カテゴリに再分類。
具体的には、L2スイッチが必要最低限の機能を搭載する「シンプル」、中小規模ネットワークス向けの「スマート」(スマートスイッチ)、大規模ネットワークス向けの「インテリ」(インテリジェントスイッチ)の3分類。L3スイッチが必要最低限の機能を搭載する「ライト」、中小規模/大規模ネットワークス向けの「スタンダード」の2分類。
今回投入された新機種は、それぞれにカテゴリにおいてはどんな機能が必要かを考え、不足している機能を追加したという。
L2 PoEスイッチ3機種
中小規模ネットワークス向けのL2スマートスイッチ「スマート」では、PoEスイッチ3機種を発表。従来は8ポートのみだったが、16ポート/24ポートモデルを追加。いずれのスイッチにも、別に2つあるいは4つののアップリンクポートが追加された。
PoEの1ポートあたりの最大給電量は30W。IEEE802.3at準拠となっており、全ポート同時には各15.4Wを給電できる。また、ネットワーク管理機能のSNMPやACL(Access control list)によるアクセス制御、IGMPスヌーピング、MLDスヌーピング(いずれも2020年春にFWのアップデートで対応)、リンクアグリゲーション機能、Web GUI/TELNETによる設定/状態確認機能を強化した。なお、FWのアップデートは、PoEではないスマートL2スイッチ(SWX2210-8G、SWX2210-16G、SWX2210-24G)も予定されている。
そのほか、動作環境温度が従来の40℃から50℃に強化されている。
これらのスイッチの販売は2019年12月の予定で、価格は8ポートの「SWX2210P-10G」が79,800円(税別)、16ポートの「SWX2210P-18G」が119,800円(税別)、24ポートの「SWX2210P-28G」が159,800円(税別)。
(注)なお、ポート数はアップリンクを除いた数で表記している。
L2インテリジェントスイッチ4機種
L2インテリジェントスイッチでは、新たに48ポートモデルをラインナップに追加したほか、スタティックルーティング機能、Web認証、マルチプルVLANなどの機能を追加。アップリンクポートも強化され、8ポートモデルはSFPが従来の1→2、16/24ポートモデルではSFP→SFP+に強化された。さらに24/48ポートモデルでは、スタック接続にも対応している。
これらのスイッチの販売は2020年1月の予定で価格は8ポートの「SWX2310-10G」が73,800円(税別)、16ポートの「SWX2310-18GT」が125,000円(税別)、24ポートの「SWX2310-28GT」が175,000円(税別)、48ポートの「SWX2310-52GT」が255,000円(税別)。
L3スイッチ
L3スイッチの「ライト」では、16ポートモデル「SWX3100-18GT」を追加。このモデルでは、GbE LANポートを増設し、幹線トラフィックの増加に対応する10Gbpsインタフェース (SFP+スロット) を搭載した。また、RIPv1/v2、VRRP、DHCP v4、DNSに対応、来年春には、PBR(ポリシーベースルーティング)内蔵RADIUSサーバ機能も搭載する。こちら(SWX3100-18GT)の販売は2020年1月の予定で価格は126,000円(税別)。