OpenBSDプロジェクトは10月17日(米国時間)、「OpenBSD 6.6」において、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 6.6」のリリースを伝えた。alpha、amd64、arm64、armv7、hppa、i386、landisk、loongson、luna88k、macppc、octeon、sparc64に対応。インストーライメージは「OpenBSD: Mirrors」に掲載されているミラーサイト経由でダウンロードできる。

  • OpenBSD 6.6 - 資料: OpenBSDプロジェクト提供(Artwork by Natasha Allegri.)

    OpenBSD 6.6 - 資料: OpenBSDプロジェクト提供(Artwork by Natasha Allegri.)

OpenBSD 6.6の主な注目点は次のとおり。

  • 1023GBを超える物理メモリを搭載したamd64マシンにおけるサポートの改善
  • octeonプラットフォームにおけるベースシステムコンパイラをLLVM Clangへ変更
  • LLVM Clangで提供されているアーキテクチャaarch64、amd64、armv7、i386、mips64el、sparc64にpowerpcを追加
  • armv7およびi386プラットフォームにおけるGCCを無効化
  • tmux(1)の各種改善と機能追加
  • SMPの改善とシステムコールロックの解除
  • arm64ハードウェアサポートの改善
  • IEEE 802.11ワイヤレススタックの改善
  • ネットワークスタックの改善
  • インストーラの改善
  • セキュリティ機能の改善
  • ルーティングデーモンおよびそのほかユーザランドネットワーク機能の改善
  • VMM/VMDの改善
  • OpenSMTPD 6.6.0、LibreSSL 3.0.2、OpenSSH 8.1、LLVM / Clang 8.0.1などの同梱

より詳細な情報は「OpenBSD 6.6 Changelog」にまとまっている。また、再インストールではなくOpenBSD 6.5からアップグレードする場合は「OpenBSD Upgrade Guide: 6.5 to 6.6」を参考にして作業を行うことができる。