伊藤忠テクノソリューションズは8月19日、エンタープライズ向けのAR(Augmented Reality、拡張現実)ソリューションを展開する米AtheerのARプラットフォームである「Atheer(アシアー)」の取り扱いを開始した。
新製品は、現場での使用に適した各種のコミュニケーション機能に加え、セキュリティや拡張性を備えたSaaS型のARプラットフォーム。価格は1ユーザー当たり年間10万8000円(税別)から。工場を持つ製造業やフィールドエンジニアを抱えるサービス業などを中心に展開し、3年間で40社への提供を目指す。
同製品は、タブレットやスマートグラス、ウェアラブル端末などの多様なデバイスに対応し、現場でのハンズフリーなオペレーションやビデオチャットによる遠隔間でのリアルタイムなコミュニケーションを実現する。
マニュアルや音声/動画ファイルなどのコンテンツの管理、作業に応じたワークフローの管理に加え、企業に必要なセキュリティやパフォーマンス分析といった機能も備えており、工場やフィールドの現場でいち早くARを活用して、ミスやダウンタイムを削減し品質向上や省力化に繋げられるとのこと。
CTCはAtheerの提供に加え、導入に伴う設計やコンサルティング、各種設定、ヘルプデスクサービスを提供する。
また、APIを利用した既存システムとの連携や追加機能の開発で、ユーザー企業のAR活用を支援するとしている。
同社は、10年以上前からVR(Virtual Reality)技術とデータ解析を使用して、目に見えない場所や人が行けない場所を可視化する実用的なソリューションを提供しているといい、2015年からは店舗でのVR利用で利便性が高いというクラウド型の3Dビジュアライゼーションである「VividPlatform」の取り扱いも開始した。
今後も、5Gの導入と共に普及が見込まれるAR、VR、MR(Mixed Reality、複合現実)を含めたxRソリューションを拡充し、ユーザー企業のデジタルトランスフォーメンションを支援するとしている。