富士通エフ・アイ・ピーは7月26日、医薬品の副作用や感染症などの情報(安全性情報)を収集するSaaS型の新たなソリューション「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinical Colle-Spo」(以下 Colle-Spo)を、製薬企業に向けて7月から提供開始することを発表した。
「Colle-Spo」は、安全性情報に関わる医師へのヒアリング、紙の連絡票の記入・収集など、製薬企業が行う一連の安全性情報収集業務を電子化するサービス。
パソコンやタブレット端末からインターネット経由で直接データを入力できるため、記入や送付作業の効率化が図れるという。
また、データはクラウド上で一元管理されるため、進捗状況の確認や期限の管理も可能。さらに同社の「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinical パーシヴAce/PV」をはじめとする安全性情報管理システムと、業界標準の連携フォーマットであるICSR(E2B(R3)形式)での連携が可能。これにより、紙の連絡票を基にしたシステム入力作業が不要となり、大幅な業務効率化につながるという。
機密性の保持が不可欠な安全性情報を取り扱うサービスであるため、ISO/IEC27001やISO22301などの各種国際認証を満たした富士通のデータセンターで運用される。高度なセキュリティ対策と事業継続対策により、安心・安全なデータ保管と業務継続性を実現するということだ。
販売価格は初期費用が600万円から、月額費用が40万円から。提供開始時期は2019年7月からで、販売目標は2019年度に10社、3年間で30社としている。