NECは7月26日、メインフレーム「ACOSシリーズ」の中型機「i-PX9800モデルS200」と同シリーズ向けストレージ「iStorage A5200」「iStorage A3200」を9月から販売開始すると発表した。いずれも12月3日に出荷開始を予定しており、価格はi-PX9800モデルS200(周辺装置を含む最小システム構成)が月額200万円(税別)~、iStorage A5200が同218万円(同)~、iStorage A3200が同48万円(同)~。

i-PX9800モデルS200はデータセンターへの導入を容易にできるよう、標準の19インチサーバラックに搭載可能なモデルを新たにラインナップに加えたほか、オペレータステーションやディスク、仮想テープ装置などACOSを構成する各装置を1筐体に搭載することを可能としている。これにより、オペレータステーションを含めた設置面積を最大約70%削減することができ、ICT機器を集約することでシステムの運用効率化を実現するという。

  • 「i-PX9800モデルS200」

    「i-PX9800モデルS200」

また、ハードウェアによるデータ暗号化機能を新たに追加し、データベースファイルごとに設定でき、対象ファイルの判別、暗号鍵の管理やデータの暗号化/復号処理を自動で行うため、業務アプリケーションからは透過的かつ高速にデータベースの暗号化ができるという。業務アプリケーションを変更することなく基幹データを保護することを可能としている。

iStorage A5200は、前機種においてメインフレーム業界で先駆けて搭載したSSDを全面採用し、マルチコアプロセッサの採用と内部インタフェースの帯域強化により、従来機比でIOPS性能を3倍、スループットを2倍に向上しており、ホストマシンとの接続ポート数も倍増し、ストレージ装置の設置効率を2倍に改善、重複排除ストレージ「iStorage HS」へのバックアップをオンライン業務無停止かつ、バックアップサーバとバックアップソフトウェアを必要とせずに実行できるという。

  • 「iStorage A5200」

    「iStorage A5200」

iStorage A3200は、システム運用を効率化しており、省スペース、低消費電力のディスクアレイ装置であり、IOPS性能が従来機比1.4倍向上している。

  • 「iStorage A3200」

    「iStorage A3200」