三井共同建設コンサルタントと京都大学防災研究所、およびNECは6月28日、降雨を入力として河道流量から洪水氾濫までを解析できるRRIモデルを用いた、全国版リアルタイム氾濫予測を実現可能にしたことを発表した。

  • システム画面

    システム画面

「全国版リアルタイム氾濫予測システム」は、地形データ等を基に日本全国を4秒メッシュの解像度(約120m×100m)に分割し、リアルタイムの雨量データを用いて河川の増水や氾濫状況を予測するシステム。

同システムでは、中小河川を含む全国の河川を対象に、災害発生の危険性を察知する河川水位の予測のみならず、越水後の氾濫状況までをリアルタイムに予測することが可能であり、Webブラウザにより情報を閲覧できるという。

気象庁が配信する高解像度降水ナウキャストや国土地理院が提供する国土数値情報等のオープンデータを活用して演算を行っており、各河川のモデル精度を向上するために地域ごとの情報を精査し、個別に改善を図る必要があるものの、リアルタイムに稼働する全国版氾濫予測のプラットフォームが整備できたといえるとしている。

現在同システムでは、大量のデータを取り扱い、高速に演算処理する必要があることから、1時間先までを予測するリアルタイム運用を行っているが、今後はNECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を活用することで、6時間先までを予測するリアルタイム稼働が可能であることが見込めるということだ。