gHacks Tech Newsは6月14日(米国時間)、「If you lost all passwords in Firefox, read this! - gHacks Tech News」において、セキュリティ・ソフトウェアであるAvastおよびAVGが原因で、Firefoxが保存していたパスワードデータが利用できなくなることがあると報告した。世界中のユーザーから同様の報告が寄せられているという。

Firefoxはユーザーが入力したログイン情報をデータとして保存しておき、次のログイン時に補完入力を行う機能を提供している。このデータはlogin.jsonというファイルに保存されているが、AVGやAvastなどのセキュリティ・ソフトウェアはこのファイルを誤認してlogins.json.corruptのような名称へ変更してしまうという。これが原因で、Firefoxで入力したはずのパスワード入力が行われなくなっていると説明されている。

実際にファイルは削除されておらず名前が変更されただけであるため、セキュリティ・ソフトウェアやFirefoxを停止し、ファイル名を戻せば直る 。しかし、セキュリティ・ソフトウェアも含めて関連するソフトウェアをすべて問題解決済みのバージョンにアップデートしないと再度同じ問題が発生するとされている。

問題の詳細は「Bug 1558765 - Saved logins and passwords missing after update to 67.0.2 - Problem in AVG」などから追うことができるほか、Mozillaからファイル名変更されてしまったファイルをもとに戻すためのFirefoxアドオン「Password Restore for AVG Internet Security」も公開された。該当する場合は詳細を確認するとともに、適切に対処することが望まれる。