Opensource.comは5月22日(米国時間)、「Convert Markdown files to word processor docs using pandoc|Opensource.com」において、マークダウンテキストデータをワープロデータに変換するコマンド「pandoc」の使い方を紹介した。マークダウンで文書を作成していても文書交換の段階でワープロデータが要求されることがあり、そうした場合にpandocが役立つという。

取り上げられている主な使い方は次のとおり。

コマンド 内容
pandoc -t docx マークダウン.md -o ワープロ.docx マークダウンをMicrosoft Word 2007+形式に変換
pandoc -t odt マークダウン.md -o ワープロ.odt マークダウンをODT形式に変換
pandoc -o カスタムテンプレート.docx --print-default-data-file テンプレート.docx Microsoft Word 2007+テンプレートファイルを作成
pandoc -o カスタムテンプレート.odt --print-default-data-file テンプレート.odt ODTテンプレートファイルを作成
pandoc -t docx マークダウン.md --reference-doc=テンプレート.docx -o ワープロ.docx テンプレートを使った変換(Microsoft Word 2007+)
pandoc -t odt マークダウン.md --reference-doc=テンプレート.odt -o ワープロ.odt テンプレートを使った変換(ODT)
  • pandocを使って変換されたデータ

    pandocを使って変換されたデータ

  • pandocで変換する前のマークダウンテキスト

    pandocで変換する前のマークダウンテキスト

マークダウンは学習が容易で利用も簡単であることから、人気の高いテキストフォーマット。テキスト形式にマークダウンを採用したCMSも多いほか、マークダウン形式をほかの形式に変換するためのコマンドやアプリケーションもたくさんある。

pandocコマンドでは、テンプレートを使った変換も行うことが可能で、うまく組み合わせるとワープロデータが要求されるようなデータをマークダウンから生成することができる。