Fossbytesは5月13日(米国時間)、「Millions Of Cisco Routers Worldwide Are At Risk Due To 'Thrangrycat' Bug」において、Cisco SystemsのIOSオペレーティングシステムに脆弱性が存在しており、世界中の数百万の同社製ルータがルートアクセスを許してしまう危険性を抱えていると指摘した
この脆弱性はセキュリティ調査会社であるRed Balloonが指摘したも。Red Balloonは脆弱性を「Thrangrycat」と呼んでおり、Thrangrycatを発見するための数年の調査期間と約6万ドルの資金を費やしたという。特にCisco 1001-Xが危険にさらされており、世界規模のメルトダウンを引き起こすきっかけになる可能性があると指摘されている。
Cisco Systemsは既にこの脆弱性を修正するセキュリティアップデートを提供しているが、Red Balloonはこの脆弱性がハードウェアレベルのものと指摘しており、今後の動向に注意が必要。なお、この脆弱性を悪用したと見られる大規模な障害はまだ報告されていない。