NECは4月23日、愛知県における行政事務の効率化に向けた実証実験に、RPA(Robotic Process Automation)ソリューションの提供を通じて参画し、職員による入力・確認などの作業時間を最大95%削減したと発表した。
実証実験は2018年11月から2019年3月まで実施し、「財務システムでの支払業務」「所属宛メールの担当者への振り分け」「人件費執行簿の集計」「時間外勤務実績表の集計」に、RPA製品「NEC Software Robot Solution」とAI-OCRサービス「自治体向けAI手書き文字認識サービス」(京都電子計算製)を用いて、給与や手当などの金額や勤務実績などのデータを読み取り、人手を介さずシステムへの入力を行った。
その結果、「財務システムでの支払業務」は78%、「所属宛メールの担当者への振り分け」は10%、「人件費執行簿の集計」は92%、「時間外勤務実績表の集計」は95%、手作業の時間が削減したという。
愛知県は同県のWebサイトで、今回の実証実験の報告書を公開している。報告書では、実証実験の結果に加えて、「RPAシナリオ作成時の問題と対応」「本格導入に向けた課題と提案」などについてもまとめられている。