Q-Successは4月8日(米国時間)、「50% of the websites now redirect their traffic to https encrypted pages」において、デフォルトのプロトコルをHTTPSに設定しているWebサイトの割合が50%を突破したと伝えた。これらサイトではHTTPでアクセスするとHTTPSのサイトへリダイレクトが行われるようになる。HTTPSをデフォルト化する動きはこの数年で急速に進んでおり、過去1年半で倍増している。

  • デフォルトプロトコルをHTTPSにしているWebサイトの割合推移グラフ - 資料: Q-Success提供

    デフォルトプロトコルをHTTPSにしているWebサイトの割合推移グラフ - 資料: Q-Success

トラフィックの多いサイトほどHTTPSへのリダイレクト設定をデフォルト化する兆候が見られる。ただし、中国の検索エンジンであるBaiduはトップ10に入っているにもかかわらず、依然としてHTTPをデフォルトとして使用している(HTTPSでアクセスすることもできるが、デフォルトにはなっていない)。

また、地域によって差も大きく、オランダでは79.2%が、ドイツでは70.2%がHTTPSへのリダイレクト設定をデフォルトとしているのに対し、韓国では14.0%が、中国では14.5%のみがHTTPSへのリダイレクト設定をデフォルトとしている。さらに、サーバでも違いがあり、Nginxでは57.4%が、Microsoft IISでは34.5%がリダイレクト設定を行っているとされている。

HTTPSの普及は業界全体で進められてきたが、Googleが検索結果の要因としてHTTPSで提供されているかどうかを加味するようになったこと、認証局としてLet's Encryptが登場したことが大きな転換点になっており、以降はHTTPSへの移行が進んできている。