富士通研究所は4月1日、ディープラーニングソフトウェアを高速化する技術を開発し、産業技術総合研究所に富士通が導入した「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure、以下、ABCI)」を利用して学習に要する時間を測定したところ、世界最高速を達成したと発表した。

今回、富士通研究所がこれまでにHPC開発で培った技術にもとづき、ディープラーニングの学習の進捗度に応じて学習強度を適切に調整することで、学習精度を低下させずに1GPUあたりの計算量を拡張する技術を開発し、高効率な分散並列処理を実現したという。

ベンチマークにあたり、ABCIの2,048個のGPUを利用し、オープンソースのディープラーニングソフトウェアに開発技術を適用して測定したところ、従来の最速記録を30秒以上短縮する、世界最高速となる74.7秒で学習が完了することを確認できたという。