日本航空(JAL)は26日、xR技術活用の旅の試着システム「JAL xR Traveler」やIoT活用の旅の自動販売機「JAL 体験自販機」など新たな旅の体験をテクノロジーで提案するトライアルを実施することを発表した。3月末から12月末にかけて、国内のイベントなど披露する予定で、詳細は4月にWebサイトで告知する。
発表したトライアルは2つ。1つは、視覚や聴覚、嗅覚、触覚と擬似的にリアリティを与えることで体験者をバーチャルでの旅行へと誘う"旅の試着"と銘打たれた「JAL xR Traveler」。五感を刺激する高度な没入感が現地の雰囲気を試す試着室のようなコンセプトだ。SOOTH社のVRやAR、MRなどの技術を組み合わせる"xR"技術でこれを実現する。SOOTH社は、AIや生体反応を用いたデータから可視化やエクスペリエンスをコンテンツとして提供する企業で、今回JALがコンセプトとして掲げる新しいハワイ「Style yourself ~JAL HAWAII~」に合わせたコンテンツを用意している。
もう1つはIoTを活用した旅の体験購入マシーン「JAL 体験自販機」。"旅"を自動販売機で売ろうというこちらも面白く夢のあるコンセプト。自動販売機のパネルに表示される現地体験を選びスマートフォンで商品QRを読み取るとインターネットを介して購入できる。広告やデジタルサイネージの機能も加わり、AI分析やレコメンドなどの実装も視野に入れている。今回はJALPAKハワイが扱う現地オプショナルツアーの販売機能が組み込まれている。開発には日本経済新聞社の研究開発組織日経イノベーション・ラボが加わっている。