エス・アンド・アイは2月26日、日本IBMが提供するWatsonを活用した会議支援サービス「AI Minutes for Enterprise(AI Minutes)」用のiPhoneアプリ「AI Conference(エーアイ・カンファレンス)」の提供を開始した。これにより、従来は会議室での利用など専用マイクとPCの組み合わせでの使用に限定されていたAI Minutesの機能を、iPhoneで外出先や出張先など場所を問わず簡単・便利に利用できるという。

  • 「AI Conference」のイメージ

    「AI Conference」のイメージ

AI Minutesは「Watson Speech to Text」を用いて会議内容をリアルタイムにテキスト化し、議事録の作成、内容共有の精度と生産性向上をサポートするという。

また、テキストを別の言語に翻訳する「Watson Language Translator」が搭載されているため、英語、北京語、スペイン語などを含む多言語での会議においても相手の発言が参加者それぞれの設定言語でリアルタイムにテキスト表示されるため、ボーダレスなコミュニケーションを可能としている。

AI Conferenceは、AI Minutesで作成された会議への参加や会話内容のリアルタイムにテキスト表示・閲覧をiPhoneから利用できるアプリケーション。任意の会議を選択し、参加・利用を開始すると、やりとりが発話者ごとのチャット形式で表示される。

さらに、会議への参加が遅れた場合なども、テキスト化されたそれまでの会話をスクロールで戻って確認・把握できるため、スムーズに会議に参加することが可能なことに加え、テキスト入力モードで会議へ参加することもできるため、音声での会話が困難な状況や周囲の雑音が大きい場所でも利用を可能としている。

そのほか、テキスト化された内容を吹き出し単位もしくは会議単位でコピーできるため、メールやメモ帳アプリを使って簡単に編集でき、テキスト化された情報の2次利用により、モバイル環境での効率的な働き方を実現するという。