Microsoftは2018年12月、Microsoft EdgeのレンダリングエンジンをGoogle Chromeで使われているレンダリングエンジンに切り替える計画であることを発表した。具体的にどこまでChromeの技術を取り込むかは明らかにしていないが、Chromeから多くの技術を取り込んでいくことや、開発にも関与していくことを示唆していた。
プレビュー版は2019年の早い時期に公開するとされていたが、このほど、Insider Preveiwの一環としてではなく、スタンドアロンで利用できるように単体でダウンロードできる形式で提供されることが明らかになった。
このことは、Microsoftの従業員がReddit「Chromium Edge : windowsinsiders - Reddit」に書き込んだメッセージからわかった。その中で、開発中のMicrosoft Edgeの提供時期について確かなことは言えないものの、Windows 10 Insider Previewに参加しているかどうかにかかわらず、単体でダウンロードして利用できるようにする意向であることが示されている。より多くのユーザーに新たなMicrosoft Edgeを試用してもらいたいという狙いがあると見られる。
MicrosoftはWindowsプラットフォームのデフォルトのWebブラウザであるInternet ExplorerをWindows 10からデフォルトから外した。代わりに、新たに開発されたMicrosoft EdgeをデフォルトのWebブラウザとして推奨してきたが、Microsoftの思惑どおりには進まず、多くのユーザーがGoogle Chromeに移行するといった状況が続いていた。
MicrosoftはGoogle Chromeにおいて開発された技術をMicrosoft Edgeに取り込むことで、開発リソースを効率的に利用するとともに、Microsoft Edgeへユーザーを取り込んでいくことを狙っていると見られる。