富士ゼロックスは1月28日、2018年7月に提供開始した、手書き帳票処理業務の自動化をAIで支援する「Smart Data Entry(スマートデータエントリー)」の機能を強化し、文字認識結果の確信度を利用した確認・訂正作業の効率化や、複数人による高精度なエントリー方式に対応したサービスを1月31日より提供開始することを発表した。
「Smart Data Entry」は、紙文書の処理などを含むワークフローの整流化、自動化により働き方の改革を支援するソリューション。
今回の機能アップでは、AIと人間が協働する効率的な確認作業を実現。具体的には、OCR処理後の認識結果に対し、その結果に対する「確信度」を付与し、その確信度を独自の仕組みにより高中低の3種類に分類し、複数人の作業の要否を制御する。分類結果に応じて必要な内容だけを確認・訂正することで、ムダなく効率的なデータエントリーを可能にするという。
確信度のレベルにより、「入力作業が不要」「1人の入力作業が必要」、「OCR結果にとらわれず2人の入力作業が必要」などをAIが判定・警告することで、確認が必要なもののみ作業をすることが可能となり、全体の作業工数が削減できるとしている。
同社によると、このような確信度に基づいた人の関与を示唆し、複数人のデータエントリー方式に対応する仕組みは業界初とのことだ。
さらに、同サービスを中小規模事業所においても導入しやすいように価格を改定し、基本料金を下げると同時に月額/従量課金制のサービスとして提供する。処理量に応じた料金負担でサービスを利用可能になるため、改定前に比べ月額利用料を約65%低減している。また、最大30日間の無料お試しサービスを利用して、サービスの使用感や特徴を事前に確認できる。
提供価格は、基本サービスが月額49,000円(2ユーザー、500ページ/月まで)。500ページ超過分は従量課金(処理量に応じて60円~40円/ページ)で、オプション追加(有償)により20ユーザーまで利用できる。なお、同サービスの機能に必要なDocuWorksのライセンスは付属せず、別途購入が必要。