第一生命保険は1月15日、沖縄県宮古島市において、「地域の健康課題改善」に関する実現性・実用性を検証する実証実験を開始することを発表した。
この実証実験は、ブロックチェーン技術を活用して宮古島市の地域社会・住民のヘルスケアデータを収集したプラットフォームを構築するもの。
同市の地域企業(約20社)とその従業員(約200人)を対象に、スマートフォンで利用できる「宮古島健康増進アプリ(名称:パニパニ宮古島2)」を提供。同アプリで毎日の歩数・体重・睡眠時間などの運動指標・健康関連指標を「見える化」し、それらの指標がどのように健康増進につながるかを検証する。
さらに、宮古島市の地場企業から、アプリ利用者の「健康食品購入/店舗訪問」などの健康増進につながる行動や歩数に応じて、利用者に対してお得なクーポンを発行することで、地域の企業・住民が一体となった健康増進取り組みの効果を検証するということだ。
将来的には、「保障(プロテクション)」から「予防(プリベンション)」へ、保険の役割をさらに拡大できるような新しい商品・サービスの提供と利便性の向上を目指すとしている。
なお、デロイトトーマツコンサルティングが企画・運営推進でサポートし、富士通がプラットフォームの構築とスマートフォンアプリの開発を行い、ICTの運用サポートをトータルに実施するということだ。