セゾン情報システムズは12月21日、利用者個人がコントロール可能なパーソナルデータ管理プラットフォーム 「BCPDS(ブロックチェーンパーソナルデータストア)」を開発したことを発表した。

  • BCPDSを社員のパーソナルデータ管理基盤として共同で検証

    BCPDSを社員のパーソナルデータ管理基盤として共同で検証

BCPDSは、ブロックチェーン技術の特性である「客観性」「証跡」「署名」を組み合わせることで、データの保管場所を問わず利用者個人の意思で情報をコントロールできるもの。

これにより、事業者においてはパーソナルデータの利活用を進める上で直面する多大な課題を解決し、利用者個人においては、本人コントロールのもと、個人情報の提供、削除、開示請求等を柔軟に実行することが可能となる。

また、BCPDSの応用により、本人(もしくは代理人)を媒介することで、第3者間でのデータ共有の可能性が広がるという。その活用例として、電子カルテや健診データなどの医療データ共有による最適な医療行為の選定、購買履歴などの顧客行動履歴データ共有による商品陳列の改善、学業における試験結果と部活動などの 定性的な情報や印象を含めた成績データ共有による総合的な入学試験の判定などを挙げ、これらが働き方改革や健康経営につながるとしている。

なお、同社は2018年6月より、BCPDSを社員のパーソナルデータ管理基盤として共同で検証してきたという。実証実験では、 社員の活動量をはじめとするパーソナルデータのデータ管理基盤として実用性検証を完了しており、社員が主体的にデータを管理し、必要に応じて必要なデータのみを企業へ提供することを可能にしたということだ。