KDDIは12月12日、データ分析事業を展開するALBERTと資本業務提携契約を締結したと発表した。KDDIは同17日に発行済み株式の3.09%を約14億1000万円で取得する予定。
KDDIは今後あらゆる事業の基盤となるビックデータ分析分野の強化に取り組んでいます。その一環として、2017年2月にデータ分析に関する子会社であるARISE analyticsを設立するなど、データ分析領域に関するアセットの強化に取り組んでいる。
一方、ALBERTは「ビッグデータ分析」や「AIアルゴリズム開発とシステム導入」「データサイエンティストの育成支援」などを通じて、産業の課題解決に取り組んでいることに加え、ALBERTがAIアルゴリズム開発・ビッグデータ分析を通じた触媒機能となり、産業間のAI・データシェアリングを促進することで、早期のAIネットワーク化社会を実現させる「CATALYST戦略 (触媒戦略)」に取り組んでいる。
今回の資本業務提携により、両社はARISE analyticsとともにKDDIグループにおける高度なデータ分析技術の活用と、それにより実現される顧客に寄り添ったサービスの提供を目指す。
また、KDDIのデータドリブン経営の加速のため11月から開始している「データサイエンティスト育成プログラム」の高度化に取り組み、同育成プログラムではKDDIの選抜社員に対し、ARISE analyticsのデータサイエンティストがALBERT提供のデータサイエンティスト育成プログラムをカスタマイズしたKDDI向け育成講座を3カ月間フルタイムで実施している。
KDDIはARISE analyticsなどKDDIグループが持つ5GやIoTに代表される先進技術を活用したソリューション企画・開発に関わるアセットと、ALBERTが持つデータ分析・データサイエンティスト教育に関わるアセットを融合することで、新しい体験価値を創造していくという。