デルとEMCジャパンは11月19日、ランサムウェアおよび破壊的なサイバー攻撃に対するデータを保護するソフトウェア「Dell EMC Cyber Recovery(サイバー復旧)」の提供を開始した。

新ソフトウェアはオートメーション、ワークフロー、セキュリティ分析ツールが含まれており、これらのツールにより、重要なデータのゴールデンコピーを隔離した状態でアクセスできるようにすることで、サイバー攻撃が発生した場合でもビジネスプロセスを可及的速やかに復旧することを可能としている。

  • 「Cyber Recovery」のイメージ

    「Cyber Recovery」のイメージ

また、保護ストレージアプライアンス「Dell EMC Data Domain」に統合されており、データ隔離とビジネス継続性を合わせることにより、サイバー攻撃のインパクトを最小限に抑えつつ、重要なデータとシステムの復旧を迅速かつ高い成功率で実現するソリューションを提供するという。

新ソフトウェア内の安全な環境に隔離している重要なデータのコピーの維持管理を自動化することで、これらのデータコピーを攻撃対象領域(アタックサーフェス)外へ防護し、最適なテストベッドとして機能する「CR Vault」により、導入企業はリストアを実行する必要がないほか、保護しているデータセット内に潜んでいる可能性があるマルウェアを起動させることなく、格納しているデータに対してセキュリティ分析の実行を可能としている。

さらに、REST APIオートメーション フレームワークが40以上のヒューリスティック(発見法)により、セキュリティ侵害のサインを発見する「Index Engines CyberSense」のような、セキュリティアナリティクスソフトウェアパッケージとのシームレスな連携を実現するという。

価格はData Domain DD6300モデルが税別で550万円(「Data Domain(DDOS 6.0.x以上)」を購入したユーザーは追加費用なしで導入可能。Data Domain DD3300は現時点で未サポート・次リリース以降で対応予定)。