Red Hatは先日、Red Hat Enterprise Linux 7系の最新版となるRed Hat Enterprise Linux 7.6を公開した。変更点など詳しい情報は「7.6 Release Notes - Red Hat Customer Portal」にまとまっている。
リリースでは大きく注目されなかったが、Red Hat Enterprise LinuxでKDEを使っているのであれば、注意が必要だ。
Red Hatは「7.6 Release Notes - Red Hat Customer Portal」において、KDE Plasma Workspaces (KDE)を非推奨に変更し、今後のメジャーリリースではKDEはサポートしないと説明している。これまでKDEはデフォルトのデスクトップ環境であるGNOMEの代替候補として提供されてきた。今後、Red HatはRed Hat Enterprise Linuxのデスクトップ環境をGNOMEのみとし、KDEの提供を廃止することになる。
KDEはGNOMEと並んで取り上げられることの多いUNIX系オペレーティングシステム向けの統合デスクトップ環境の1つで、さまざまなアプリケーションが用意されている。ただし、GNOMEやKDEは関係するライブラリやコンポーネントが多く、移植やパッケージを維持することは大変でもある。Red Hatはコンポーネントを絞り込むことで、開発やメンテナンス効率の改善を狙っていると見られる。