博報堂DYホールディングスと米Tealiumは10月26日、マーケティングソリューションの共同開発契約を締結し、その第一弾として博報堂および博報堂DYメディアパートナーズと共に、DMP「AudienceOne」とシステム連携する拡張型Tealiumソリューションの提供を開始することを発表した。
Tealiumとは、グローバルで1000以上のマーケティングツール・サービスと連携可能なデータハブ・プラットフォーム。タグによるWeb サイト情報だけでなく、スマホアプリ・SNSの利用状況やABテストによるクリエイティブへの嗜好、CRMによる顧客との接触履歴、実店舗での購買履歴データなど、企業の複数箇所に点在・断絶しているさまざまなデータソースをクラウド上でリアルタイムに統合する。集約された情報は個人のライフイベントとしてリアルタイムに更新され、既存のマーケティングツールと連携することで、一人一人に合わせたタイムリーな施策の実現を支援することが可能だという。
同発表によるとこれまで、クライアントは自社で保有する1st Party Dataでは捉えきれない、生活者のさまざまな行動や深層心理の源泉となるオーディエンスデータ(3rd Party Data)の取得と統合に課題を抱えていたという。中でもデータの統合については、これまでも行われてきた一方で、それは一時点におけるデータを統合したものに過ぎず、定期的に統合データを更新する場合はコストやリソース面で企業の負担が大きくなっていた。
今回提供する拡張型Tealiumソリューションでは、博報堂DYグループが保有するDMP「AudienceOn」 と企業の1st Party Dataをシステム連携させることで、生活者データを包括的に捉えることが可能に。これまでデータ統合作業においては必要とされていたデータ抽出・加工などの作業工数を削減することができる。
加えて、このシステム連携により「AudienceOne」の最新データを動的にTealiumに反映することが可能になる。これにより、生活者の現在の状態に沿った、よりリアルタイムで高度なマーケティングが可能な顧客基盤の構築を実現する。