ユニアデックスは18日、シスコシステムズが提供するネットワークアーキテクチャー「Cisco DNA」(Cisco Digital Network Architecture)の提供を開始したことを発表した。

  • 「Cisco DNA」概要図

    「Cisco DNA」概要図

「Cisco DNA」は、企業内のネットワークに特化したさまざまな機能を実装し、ネットワークの一元管理を実現するアーキテクチャープラットフォーム。SDN(Software Defined Network)技術を組み合わせた複数のソリューション群から構成されている。

従来、ネットワーク管理者はネットワーク機器ごとに個別の設計・管理を行うため、高度な知識と多くの労力を必要としていたが、Cisco DNAではコントローラーから直感的な操作でネットワークの設定や障害の原因特定・対策を容易に行え、運用コストの削減も実現する。

ユニアデックスは、昨年4月に「Cisco DNA」の専門組織を立ち上げ、製品評価や顧客との共同実証実験(PoC)を通して、ノウハウを蓄積してきた。そして今回、同製品群を用いたインテグレーションサービスとサポートサービスをワンストップで提供を開始し、顧客の業務効率の向上を支援する。

Cisco DNAは、シンプルなネットワーク管理を実現し、ネットワーク操作を一元管理できるダッシュボードを提供する「統合インタフェース機能(Cisco DNA Center)」、ネットワーク全体を最適化して仮想ネットワーク上でネットワークの柔軟性と即応性を確保する「自動化機能(Cisco SD-Access)」、ネットワーク全体の健全性をリアルタイムに監視、分析してトラブルの原因や予兆をいち早く捉える「分析・可視化機能(Assurance)」、暗号化されたマルウェア通信を復号化することなく検知し、プライバシーとセキュリティーの両立させる「セキュリティー機能(ETA=Encrypted Traffic Analytics)——の4つの機能で構成される。

なお、ユニアデックスは、Cisco DNAを企業や教育機関を中心に拡販を図り、関連ハードウエア、ソフトウエア、サービス全体で、今後3年間で65億円の販売を計画している。