損害保険ジャパン日本興亜は、「LINE」を活用した事故受付・事故対応サービスを10月から開始したと発表した。同社によれば、「LINE」で事故の連絡からその後の手続きまでを一貫して対応できるサービスは、保険業界で初の試みだという。
同社は「LINE」を活用するトライアルを2018年6月から一部地域で実施し、「LINE」特有の利便性の高さや迅速な対応などに高い評価を得たほか、保険金支払拠点ではコンタクトに要する時間が電話に比べ、約50%削減される効果を得たことから、今回、本サービスを開始することになったという。
新サービスでは、「LINE カスタマーコネクト」を活用し、事故受付・事故対応時に顧客と担当者がテキストチャットや画像のやり取りを行う。また、これまで郵送してもらっていた書類(領収証や損害写真等)を、チャット上で画像送信することで、請求することが可能になる。
また、海外旅行保険では、「LINE」の自動応答機能(チャットボット)を活用した24時間・365日の事故連絡が可能となり、旅行先でのトラブルの際、事故の連絡から保険金の支払い手続きまで、スマートフォンのみで完結できるようになるという。
利用方法は、損保ジャパン日本興亜のLINE公式アカウントを友だちに追加し、アカウント上のメニューから利用するサービスを選択することで利用が可能となる。
なお、同社は開発したチャットシステムにおいて事故担当者、対応拠点の変更・引継ぎを可能とし円滑にチャット対応を継続する機能について、現在特許出願中だという。
同社は今後、自動応答機能(チャットボット)を活用した事故受付種目の拡充や車両損害写真の撮影サポート機能等の提供を検討していく。