パナソニックは12日、ディープラーニング技術を応用した顔認証技術の活用による「入退セキュリティ&オフィス可視化システム」(仮称:KPAS)の実証実験を、10月16日~19日に幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2018」のプレスセンターで実施することを発表した。

  • 「CEATEC JAPAN 2018」のプレスセンターでの実証実験のイメージ

    「CEATEC JAPAN 2018」のプレスセンターでの実証実験のイメージ

CEATEC JAPAN 2018」のプレスセンターは従来、プレスバッジで入退室を管理していた。今回の実証実験では、当日にプレス登録カウンターで顔画像と名刺を登録することで、以降は顔認証のみで入退室ができるようになるという。これにより、バッジの貸し借りや盗難による不正入場を防ぎ、セキュリティ強化と利便性向上を図ることができる。

同システムでは、入退室管理に加え名刺情報と顔情報の連携により、従業員や一時的な来訪者が施設のどこを通過したか、会議室で誰と誰がミーティングを行ったかを可視化する。これにより、会議中に出席者の顔と名前・訪問履歴等を即座に確認でき、コミュニケーションの活性化が期待できる。また、蓄積されたビックデータにより人脈の可視化、施設稼働率・使用人数の算出が可能となり、働き方改革の指標としても活用できる。

なお、同システムは、パナソニックがB2B向けに展開するIoTサービス「μSockets(ミューソケッツ)」のひとつとして提供される予定だという。今後は実用化に向け、MICE施設(展示場・国際会議場)、オフィスビル・商業施設などに展開し、「ストレスが無い安心のハイ・セキュリティと、快適で効率的な空間実現」の両立を目指すとしている。