国内最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴは9月20日、感謝されている人が報われる社会を目指す新たな経済圏「感謝経済プラットフォーム」に、企業や団体19社が参画したことを表明。本日より本格的に稼働を開始したと発表した。また、年内を目処に、企業や団体に向けて組織内にて利用者同士がメッセージングカード形式で感謝を伝い合えるサービス「OKWAVE GRATICA(オウケイウェイヴ グラティカ)」の提供を開始する。
この「感謝経済プラットフォーム」とは、前述したように世の中を感謝で溢れる社会を目指すべく、オウケイウェイヴが取り組んできたもの。「OKWAVE」での行動により“他者からどのくらい感謝されているか”を、会話力や信頼性、貢献度や感応力といった8つの指標をもとに自社開発AI「KONAN」を用いてスコア化した「感謝指数」をベースに、サイト内トークン「OK-チップ」が配布される。感謝経済ユーザーは、保有する「OK-チップ」を用いて参画企業が発行する優待サービス等の様々な特典と交換できる仕組みとなっている。本格稼働となる今回、メーカーや小売業、飲食やサービス業、医療機関等の団体が参加する運びとなった。参画企業・団体は、以下の通り。
・株式会社 アイアンドシー・クルーズ
・株式会社 AVENIL
・医療法人社団 癒合会 高輪クリニック
・株式会社 NCネットワーク
・株式会社 カジタク
・有限会社 酒井上総屋
・株式会社 さくら事務所
・株式会社 佐田
・株式会社 サンシャインジュース
・株式会社 すかいらーくホールディングス
・株式会社 関谷健不動産販売
・株式会社 ZERO TO ONE
・徳川綜合法律事務所
・社団法人 日本居酒屋協会
・日本PCサービス 株式会社
・株式会社 vivito
・株式会社 ビズバンク
・株式会社 LIFULLインテリア
・ローランド株式会社
※19社、五十音順
「感謝経済プラットフォーム」の本格稼働発表に際し、オウケイウェイヴ代表取締役会長の兼元謙任氏は、フロリダの海岸で起こった人命救助のエピソードを紹介しながら「たまたま海岸に居合わせた80名もの人間による人命救助。この感動を見える化したい。この行為に対してちゃんと経済に組み込んでいきたい」と述べ、日本をはじめ世界に拡げていきたいと感謝経済への意気込みを語った。
また、参画企業を代表して挨拶に立った、すかいらーくホールディングス取締役常務執行役員CMOの和田千弘氏は「今回の感謝経済プラットフォームの話を伺った時、まさにこれだ、と強く感じた」と語るとともに、飲食店の運営とお客さまからの感謝は直結していると述べた。お客さま同様、店舗で働くスタッフの満足度も運営には大きく関わっていると語り、お客さまの感謝やスタッフの満足度が見える化できるこの仕組みに大きな関心を抱いたという。
さらに、従来すかいらーくホールディングスでは人事評価の指標のひとつとして、どれだけ他の社員から慕われているか、どれだけ感謝されているか、さらには人徳をもって仕事をしているのかを重視していたという。今回のプラットフォームの本格稼働にあたり、仕組みとしても分かりやすくなるのではと期待を覗かせた。加えて、「社員がお互いに感謝し合う環境は、売上や利益に繋がる。高まった売上や利益を社員に還元することで、より良い循環が生まれるのでは」とも述べ、より一層の「感謝経済プラットフォーム」拡大に期待を寄せた。
次いで行われたトークセッションでは、親しみやすいコメンテーターとしてもお馴染みの森永卓郎氏、日本の評価経済をリードする株式会社VALU代表取締役の小川晃平氏を招き、シェアリングエコノミーを含めたCtoCビジネスや評価経済、ブロックチェーンや感謝経済について、忌憚のない意見交換が行われた。