Handy Marketing、博報堂DYメディアパートナーズ、ヤフー(Yahoo! JAPAN)は9月6日、企業のマーケティング活動におけるテレビCMとWEB広告の出稿効率の向上のために、高精度にテレビ番組の視聴者を推計するソリューション「Handy Program Retargeting」の提供を開始したことを発表した。

「Handy Program Retargeting」では、テレビ番組の視聴者を推計するにあたり、8000人のTV視聴ログとYahoo! JAPANの膨大な「検索行動データ」を紐づけた、シングルソースパネル「Yahoo!メディアオーディエンスパネル」を活用し、より高精度な推計を可能にしている。

この「検索行動データ」は、テレビ番組名の検索だけではなく、その番組で放送された内容や放送中のテレビCMの情報、番組のジャンルのキーワードなど、多岐にわたる検索行動や検索されたタイミングを複合的に解析して、テレビ番組の視聴の有無を推計している。

実際に、2018年1〜3月に放送されたあるドラマにおいて同ソリューションを検証したところ、「ドラマ名」のみを検索した人のうち、実視聴者の割合が46.2%であったのに対し、同ソリューションで推計した番組視聴者における実視聴者の割合は96.5%となり、テレビ番組視聴者を高精度に抽出できたという。

また、ドラマ名のみの検索行動で抽出した番組推計視聴者数に対し、同ソリューションでは複合的な解析によってその1.6倍の人数を抽出でき、マーケティングに活用できる人数規模も多くなったということだ。

同ソリューションを活用することで、テレビ番組中に放送されたテレビCMを見たであろう人を高精度に抽出し、そのテレビCMで訴求した商品やサービスなどをWEB広告でもその個人に訴求することができるようになるなど、これまで以上に効果的なマーケティングを行うことが可能になるとしている。