東北大学は20日、同大学院生が自然言語処理技術を活用するベンチャー企業Langsmith株式会社(ラングスミス)を設立、ディープラーニングを使った文章推敲支援人工知能システムの開発などに取り組むことを発表した。

創業したのは東北大学大学院情報科学研究科 乾・鈴木研究室 修士課程1年の伊藤拓海さんと栗林樹生さん。同大乾健太郎教授が技術顧問を務めるマシンラーニング・ソリューションズの子会社としてLangsmith社を設立した。

人々が日常的に使う自然言語をコンピューターで処理させる自然言語処理(NLP/Natural Language Processing)を専門分野とする二人がまず挑むのは、アカデミック・ライティングに特化したもので、論文やレポート作成時の語彙や言い回しをビッグデータの中から見つけやすくするためにディープラーニングを用いるシステム。

  • 概念図(同社公式サイト)より

    概念図(同社公式サイト)より

正しさを求める"校正"とは異なり、文章の表現を練り直し作り上げていく"推敲"に寄与するためのツールは、難易度も高そうなジャンルだが、自身も苦労してきたという"研究者が自分の技術やアイデア、発見をできるだけわかりやすく伝えるために何度も推敲する"工程をサポートするシステムの開発を目指す。