NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は7月19日、ビジネス文書を高速に翻訳するというAI(人工知能)翻訳プラットフォームサービスである「COTOHA Translator」において、ユーザーごとに翻訳エンジンを専有し、利用ID数によらない料金体系と翻訳速度の安定性向上を実現した「ビジネスプラン」を提供開始した。利用料金は、月額115万円(最低利用期間を3年、GPU数を2とした場合、税別)から。
料金体系に関しては、従来のメニューである「ベーシックプラン」は利用ID数に応じた料金体系だが、新メニューではID数の制約なく利用できるという。なお、初期設定における利用可能数は1万ID。目安として、200ID以上を利用する場合は新メニューの方が安価になるという。
翻訳エンジンを専有できるため、他のユーザー企業の利用が集中している時でも、大きな影響を受けずに安定したスピードで翻訳できるという。
翻訳精度に関しては、「辞書登録機能」に加え、オプションサービスである「個別翻訳モデル学習」により社内や業界独特の言い回しを事前に翻訳エンジンに学習させチューニングが可能とのこと。これにより、さらに高精度な翻訳ができるとしている。
今後は、同社のVPNなどの各種ネットワークサービスや、シングルサインオンや多要素認証などのアプリケーションサービスとの連携を検討しているほか、24時間365日サポートなどのオプションサービスを提供し、企業における大規模利用やイントラネットワーク内での利用を想定した機能を拡充していくという。