日立製作所は7月11日、人それぞれに合わせた働き方改革を支援するクラウドサービス「ハピネスプラネット」(ベータ版)を開発したと発表した。

これまで、同社では人の無意識な身体運動のパターンの中に幸福感と強く相関する普遍的な特徴があることを見い出し、この幸福感の定量的な指標であるハピネス度が、生産性と強い相関があることを実証してきたという。新サービスは、スマートフォンのアプリケーション上で、働く人が自身の個性や状況に合わせた働き方の目標(働き方チャレンジ)を毎朝登録し、その効果を組織活性度(ハピネス度)としてフィードバックする。

また、働く人それぞれが毎朝、その日の状況に照らして、工夫したいこと、あるいは挑戦したいことを「働き方チャレンジ」としてスマートフォンのアプリケーションに登録し、アプリ上には100個以上の目標が選択肢として提示され、自ら目標を選ぶことで、その日の業務に主体的に取り組むことを可能としている。スマートフォンの加速度センサの情報からハピネス度が算出されるため、日ごとの働き方チャレンジの効果を定量的に把握できるという。

  • 「ハピネスプラネット」の利用画面と働き方チャレンジの検索・選択画面

    「ハピネスプラネット」の利用画面と働き方チャレンジの検索・選択画面

公開実証実験として、2018年8月~9月に3週間にわたるチーム対抗のオープンな競技会「ハピネスプラネット/働き方フェス」を開催し、7月11日からHappiness Planet Webサイト上で募集を開始している。

同競技会はハピネス度を指標として他の参加チームと競うことで、各人が積極的に働き方改革に取り組み、職場の活性度向上を図るほか、時間の使い方の内訳、全チームにおける自身のチームの働き方や特徴などをアプリ上で客観的に把握し、チームの働き方の改善に役立てられるという。

  • チーム対抗ランキングと働き方のヒントのイメージ

    チーム対抗ランキングと働き方のヒントのイメージ

今後、働き方フェスによって得られた知見をサービスに反映させることで品質の向上を図るとともに、グローバル展開も視野に入れながら「ハピネスプラネット」の2019年度の事業化を目指し、働き方改革に貢献していく考えだ。