浜松ホトニクスと浜松光医学財団は6月28日、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を利用して、高速で高精度な早期認知症診断支援システムの研究開発を加速すると発表した。
浜松光医学財団が保有する検診画像データベースは、継続的な検診から得られた約2万8000件の健常人を中心とした検診画像データで構成され、同一人物の経時的な画像変化を確認できる。
浜松ホトニクスと浜松光医学財団は、浜松ホトニクスのAI技術と同データベースを用いて、検診者の脳画像から認知症の可能性を示すための診断モデルの構築とその検証を行い、早期認知症診断支援システムの研究開発を進めてきた。
浜松ホトニクスと浜松光医学財団は、膨大なデータをリアルタイムで分析できるMicrosoft Azureを導入することで、コンピュータの処理能力を従来の100倍以上に向上させるという。
今後、浜松ホトニクスと浜松光医学財団は、Microsoft Azureを利用するとともに、AIモデルの最適化などの研究開発を進め、健常人の脳画像から認知症になる可能性を示す将来予測システムの実現可能性を確認していくとしている。