LLVM Clangをベースに開発された高速キャッシングC++コンパイラ「Zapcc」が、オープンソース・ソフトウェアとして公開された。LLVMリリースライセンスの下で公開されている。Zapccはクライアントサーバアーキテクチャでインメモリコンパイルキャッシュを活用し、再利用の頻度を大きく引き上げてコンパイル時間を短縮しているという特徴がある。
ZapccはLLVM Clangをベースに開発が行われており、LLVM Clangと互換性がある。また、GCCおよびLLVM Clangと同じレベルでGCCとも互換性を確保している。開発者の説明によればBoost.Mathの再コンパイルで10倍から50倍の高速性、WebKitのフルビルドで2倍から5倍の高速性を実現するという。
Zapccの開発者はもしZapccを使ってプロジェクトのコンパイルが失敗するようであれば、まずLLVM Clangでコンパイルできるかどうかを確認してみてほしいと説明している。LLVM Clangでコンパイルできないようであれば、Zapccでもコンパイルすることはできないという。