IBMは現地時間24日、パートナー各社団体らとともに自然災害に対する課題解決のためのプログラム「Call for Code Global Initiative」を発表、チャレンジプログラムを開催するなど3,000万ドルの投資を5年間にわたり行っていく。
Call for Codeは、世界的な慈善活動で名高いデビッド・クラーク氏が運営するDavid Clark Causeがファウンダーとなり、IBMがファウンディングパートナーとして名を連ねる。仏国はパリで開催されたスタートアップのためのVivaTechカンファレンスでIBMの会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティ氏は、3000万ドルを5年間にわたって投資する「Call for Code Global Initiative」を発表した。
「Call for Code Global Initiative」は自然災害を中心とした社会問題をコードの力で解決していくプログラム。世界各地のデベロッパーやチームにAIやブロックチェーン、クラウドなどITの先端技術を活用したアプローチを促すもので国連人権高等弁務官事務所やアメリカ赤十字社、The Linux Foundationもパートナーとして参画している。
IT技術を活用した成果は学術やビジネスなど多様なジャンルで発表されているが、同プログラムは火災や洪水、地震やハリケーンと大きな被害をもたらす自然災害に焦点をあてており、これらに備えるアプリケーションの開発などをデベロッパーに求め、最優秀チームには賞金やアイデアからプロトタイプまで長期的なサポート、IBMやLinux Foundationとのパートナーシップを通じた継続的なサポートなどビジネス面での大きなチャンスも得られる。「気象データとサプライチェーン情報を利用して、予想される気象関連の混乱に基づいて薬やボトル入り飲料水などの商品の補充を増やすよう薬局に注意を促すアプリケーションの開発」、「被災者の救護に当たる、適切な規模の緊急対応チームを事前に現地に派遣できるように、最も大きな被害が出る時間と場所を予測するといったアプリケーション」などを例として掲げている。
プロジェクトには個人または5人までのチームで参加、本登録の応募期間は6月18日から8月31日までで公式サイト(英語)から、現在プレ登録が可能でルールやスケジュールなど各種情報が記述してある。