NTTデータ先端技術は5月23日、問い合わせ対応業務へのAI導入においてナレッジの蓄積、活用を支援するサービス「Quick Reply(クイックリプライ)」を提供開始すると発表した。

Quick Replyは、NTTデータ先端技術が企業のAI活用を促進するために提供するサービスの一環で、普段利用しているメーラー環境にアドインすることで利用が可能。既存のメール環境を変えることなく、業務ナレッジのFAQ化や、AIの回答精度を向上させるための学習データの収集・登録と、業務ナレッジの・蓄積・活用を行うことができる。

  • Quick Replyの概要

    Quick Replyの概要

「FAQ登録」では、質問者からのメールに返信する際、Quick Replyの回答作成画面にある「回答文」欄にメールの返信文を作成することで、質問文(Q)と回答文(A)の組み合わせをFAQとして登録できる。登録されたFAQは他の担当者も活用することが可能。通常の問い合せ対応業務の流れでFAQ登録ができるため、業務ナレッジが整備されていない、FAQがゼロの状態からでもAI活用による業務改善が始められるという。

  • FAQ登録画面イメージ

    FAQ登録イメージ

「FAQ検索」では、問い合せメール文の中でFAQ検索を行いたい部分を選択し、右クリックメニューから検索実行することで、サイドウインドウに検索結果がAIの確信度順に表示。検索結果はワンクリックで返信メールに挿入できるため、簡単に返信文の作成が可能だという。

  • FAQ検索画面イメージ

    FAQ検索画面イメージ

「学習データ登録」では、質問者からの問い合せに対してFAQ検索をした結果、AIが選定する回答候補の中から正しい回答を選択するだけで、FAQの学習データを常に更新させることが可能。これにより、システム管理者だけでなく、現場担当者も特別な意識をせずに通常のメール返信業務をおこなうことでAIの学習データを更新でき、業務効率化が図れるという。

  • 学習データ登録画面イメージ

    学習データ登録画面イメージ

「FAQ・学習データ管理」では、登録依頼のあったFAQを効率的に管理するとともに、FAQの参照回数や日ごとの統計など、さまざまな分析機能を活用しながらFAQをメンテナンスできる。

  • FAQ・学習データ管理画面イメージ

    FAQ・学習データ管理画面イメージ

エントリーモデル(10ユーザーまで登録可能)の価格は9万8000円/月(税別)。

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