5月16日、東京ビッグサイトで9回目となる教育ITソリューションEXPO(EDIX)を開催した。約700社が出展し、その中でも教室向け無線LANアクセスポイントなどを参考出展していたフルノシステムズのブースを紹介する。
同社が参考出品していたのは教育向け動画対応アクセスポイント「ACERA 1150(仮)」、「ネットワーク負荷軽減仮想ドライブ」、「動画対応アクセスポイント×遠隔授業」の3つ。
ACERA 1150は、教室向け動画対応アクセスポイント「ACERA 950」の後継機と位置づけている。
ACERA 950は静止画をミラーリング、動画ファイルを再生でき、タブレットの画面を大画面ディスプレイに表示することを可能としており、1台のアクセスポイントで100台以上を安定的にWi-Fi接続し、ミラーリングが可能なタブレットは、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10。
ACERA 1150は、多台数のデバイスを安定的に接続するACERA 950の特徴をそのままに、これまでユーザーからの要望が強かったiOSに対応しており、ユーザーニーズを充足させるとともにiOSデバイスを利用している顧客の獲得に乗り出す。現状では、開発段階のため詳細は明かせないという。
ネットワーク負荷軽減仮想ドライブは、従来「教材配布に時間を要して授業が進まない」「ファイルが開けない」「生徒全員でファイルを見たいが同時に見ると開けない」「生徒が作成した発表ファイルが重たくて共有できない」などの課題に対応するとしている。
また、教室内においてはネットワーク通信量の影響を受けることに加え、今後は教育のICT化の進展に伴いタブレット数や通信量、取り扱うファイルは増加していくことが見込まれている。
ネットワーク負荷軽減仮想ドライブのソフトウェアは、帯域幅の振り分けすることで通信量を制御しているため、大容量ファイルやファイルの一斉参照などを可能としている。
動画対応アクセスポイント×遠隔授業は、ACERA 950にディスプレイ、タブレット、Webカメラ、スピーカー、マイク(いずれも他社製品可)を組み合わせたものとなり、離島との遠隔授業での活用を想定している。
これまで、遠隔授業はビデオ会議が主流だったが、ACERA 950はHDMI内蔵、USBポート備え、ミラーリングも可能なことから、ディスプレイなどを接続することで必要最小限のハードウェアで遠隔が授業が可能になるという。
機能としては、音声・カメラ映像単体、音声動画に加え、チャイム音などを備えている。ACERA 1150が市場投入された際には、さらに活用の幅が広がるのではないだろうか。