エクイニクスは5月10日、東京都江東区に新しいInternational Business Exchange(IBX) データセンター(IBXデータセンター)「TY11」を開設すると発表した。同社は新センターに対して第1フェーズで79億円の投資を行い、サービス開始は2019年第1四半期を予定している。

東京における同社最大の同センターは有明地区に位置し、同地区は江東区が災害時の地区内残留地区に指定する災害耐性の高いエリアであり、ユーザー企業は高いレベルのセキュリティと運用サービスのメリットを同時に得られるという。

同センターでは第1フェーズにおいて1000ラックの提供を予定しており、第2フェーズと最終フェーズの拡張完了により、計2800ラックを提供する予定だ。

また、同センターは日本最大の金融取引に関わるエコシステムに近接しており、各種金融サービス事業者に加え、主要なインターネット・エクスチェンジ(IX)への接続性が強みになっているという。

同センターの完成により、同社は東京に11拠点、大阪に1拠点、計12拠点のIBXデータセンターを運用することになる。国内で同社のコロケーションサービスを利用するユーザー企業は、同社のプラットフォーム上でビジネスパートナーや顧客と相互に接続を可能としている。

今回の発表は、2018年4月に発表した「ECX Fabric」の東京・大阪の接続拡張に続くものとなり、ECX Fabricを用いてユーザー企業は同社のプラットフォーム上にある自社インフラを動的に接続できるという。

さらに、ほかのECX Fabricユーザーやクラウドサービスともオンデマンドで接続でき、変化するビジネスニーズに柔軟かつスケーラブルに対応を可能としている。