Mozillaは5月9日(米国時間)、「Firefox 60|Modules and More – Mozilla Hacks|the Web developer blog」において、Firefoxの最新版となる「Firefox 60」の主な新機能を伝えた。このバージョンでは高速化技術であるQuantumに関する開発が進められているほか、いくつかの開発者向けの新機能が導入されている。
紹介されている主な新機能は次のとおり。
- JavaScriptモジュール機能(ESモジュール)の導入(参考資料: import - JavaScript|MDN web docs、ES modules: A cartoon deep-dive)
- クッキーの設定にSame-Site属性を追加。この属性が設定されるとクロスオリジンリクエストに対してクッキーを送信しなくなり、Cross-Origin Request Forgeryに対する対策機能として利用できる
- 複雑な多要素認証の実装を簡素化するWeb Authentication APIの導入(参考資料: Web Authentication API - Web APIs|MDN web docs、Using Hardware Token-based 2FA with the WebAuthn API)
- text-strokeプロパティを実装(標準化はまだされていないプロパティ)
- エンタープライズで利用できるグループポリシー機能を実装
上記の新機能に加えて、脆弱性の修正なども実施されていることから、Firefoxを使っている場合は迅速に最新版へアップデートすることが望まれる。