富士通は5月9日、サイバー攻撃のライフサイクルを一元的にサポートする「FUJITSU Security Solution グローバルマネージドセキュリティサービス」を拡充し、エンドポイント、クラウドにおけるセキュリティ強化、ダークウェブの脅威情報分析を実現すると発表した。
エンドポイントについては、サイバーリーズン・ジャパンの「Cybereason EDR」の導入、運用、保守をトータルに実施する「FUJITSU Security Solution Cybereason EDRサービス」を2018年5月より提供する。Cybereason EDRは、攻撃を受けた端末の作動状況を機械学習し、攻撃者特有の動きを分析するため、未知のマルウェアの攻撃検知も可能だという。
同サービスでは、「Cybereason EDR」が検知したアラートの分析や感染端末の特定、不審なプロセスの停止処理、推奨対策の提示を当社のセキュリティエンジニアが24時間365日体制で実施する。「Cybereason EDR」を1,000台の端末に導入する場合の販売・提供価格は、1410万円から(税別)。
クラウド領域については、「Microsoft 365 E5」に実装されているサイバー攻撃への防御・検知・対処のための統合セキュリティサービスの運用から、24時間365日の監視、サイバー攻撃検知後の対処までを実施するサービスを9月より順次提供する予定。
加えて、ダークウェブやディープウェブ内で流通される膨大な情報の中から、顧客に応じた脅威情報を抽出・分析し、その結果を提供するサービスを8月に提供する予定。同サービスの提供にあたり、攻撃者が情報交換などに用いるダークウェブなど、一般人がアクセス困難な脅威情報を収集可能なサービスを提供するIntSights Cyber Intelligenceと協業することで合意したという。
上記の3サービスに加え、従来の「グローバルマネージドセキュリティサービス」から必要なサービスのみを体系化して提供することで、短期間での導入を実現する「FUJITSU Security Solution グローバルマネージドセキュリティサービス エクスプレス」を5月より提供開始する。