ソニーは5月9日、ディープラーニング(深層学習)のプログラムを生成できる統合開発環境「コンソールソフトウェア:Neural Network Console」のクラウドサービスで複数GPUによる高速学習サービスを提供開始した。
今回、新たに提供する高速学習サービスは大規模な学習の実行や、複数のプロジェクトの学習を同時に進行させたいユーザーに向けて提供するものとなり、柔軟なオプションの中から最高で8台のGPUを用いた学習まで選択できる。
同サービスの主な特徴として「GPUを用いた高速な学習」「計算リソースの利用ニーズに応じた提供」の2点を挙げている。
GPUを用いた学習に関しては、ニーズに応じて高速なGPUに加え、複数のGPUを用いた学習から柔軟に選択できるメニューを用意した。新たに提供するGPUを用いた学習では、CPUでの学習と比較して大半のニューラルネットワークで10倍以上、高速な学習を可能としている。
計算リソースの利用ニーズに応じた提供については、学習時間に応じて210円/時間から利用可能とし、必要な時に必要な分だけCPUやGPUを利用することで構築費用を削減できるという。また、学習内容に応じてGPUの種類を選択することで、柔軟に処理性能の上限のコントロールを可能としている。
研究者や開発者は、オンデマンドでクラウド環境の有償のリソースを利用することで、一時的な構築費用の削減を可能とし、柔軟な学習環境でより効率的に本格的なディープラーニングプログラムの開発ができるという。