NTT東日本は4月27日、中野市および中野市農業協同組合(JA中野市)との連携により、長野県内初となる「サポート付きお手軽なIoTパッケージサービス(農業IoT)」を中野市のぶどう農家に提供し、運用開始した。
農業IoTは、「ギガらくWi-Fi」をIoTゲートウェイとし、IoTセンサ装置やネットワークカメラなどのIoTデバイスとデータ可視化用のクラウド、それらの運用サポートをセットにしている。
同サービスの提供により、農作業の省力化と農産物の収穫量向上・安定化などが可能となり、ビニールハウス内の温湿度や土壌水分量、日射量などの栽培データを収集・蓄積して「見える化」し、栽培データをJA中野市が保有する教師データ(作物、品種ごとの育て方、季節ごとの温度管理などを詳細に記載したデータ)と照らし合わせながらの栽培活動を実現するという。
また、ビニールハウス内にネットワークカメラを設置することにより、作物の育成状況の管理のほか、遠隔でのハウスの開閉状態の確認や収穫時期における盗難被害の抑止を可能としている。
今後、NTT東日本では、今回のサービス提供で得た知見を活用し、今回の取り組みを長野県における農業IoTモデルの起点として、より多くの農家が利用することで、長野県内の農産物の収穫量・品質の向上や省力化、作業効率化などに貢献していく考えだ。
また、農業分野のみならず、他業種へと幅広くIoTサービスを拡大し、ICTを活用して地域や産業が抱える課題解決をサポートしていくという。