OpenBSDプロジェクトは4月2日(カナダ時間)、「OpenBSD 6.3 Released - Apr 2, 2018」において、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 6.3」の公開を伝えた。当初のリリース予定日は2018年4月15日だったが、すべてのコンポーネントの準備が予定より早く終わったため、前倒しでリリースしたという。

OpenBSD 6.3の主な注目ポイントは次のとおり。

  • 新たなハードウェアのサポート
  • 仮想化機能vmm(4)およびvmm(8)の改善
  • IEEE 802.11ワイヤレススタックの改善
  • ネットワークスタックの改善
  • インストーラの改善
  • ルーティングデーモンおよびユーザランドネットワークの改善
  • セキュリティの向上
  • hdclient(8)の改善
  • OpenSMTPD 6.0.4の導入
  • OpenSSH 7.7の導入
  • LibreSSL 2.7.2
  • 各種サードパーティ製ソフトウェアのアップデート
  • OpenBSD 6.3ログインコンソール

    OpenBSD 6.3ログインコンソール

  • OpenBSD 6.3動作サンプル

    OpenBSD 6.3動作サンプル

OpenBSD 6.3インストーラは世界中のミラーサイトから取得可能。amd64やarm64をはじめ、各種アーキテクチャ版が提供されている。

OpenBSDはセキュリティに注力して開発が進められているオペレーティングシステム。ほかのオペレーティングシステムがまだ実装していないようなセキュリティ機能を多数搭載しているほか、起動するごとにカーネルバイナリの構成が変わるといったユニークなセキュリティ機能も搭載している。