富士通は26日、次世代ERP「SAP S/4HANA」への移行サービス「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の提供を開始した。

財務会計から営業販売、調達から在庫管理、人材給与はもちろん、個々の企業が持つ大事な指標と迅速な指揮を行える者が素早く"経営状態"を把握することが効率的なビジネス運営に寄与する。しかし、大規模・複雑化する組織ではこのサイクルにも限界が生じる。SAPのERP(Enterprise Resources Planning)が数々の場で企業変革を果たす事例はSAPジャパン公式ブログ「超リアルタイムビジネスが変える常識」にも数多く掲載されている。

26日、富士通は次世代ERP「SAP S/4HANA」への移行を一貫してサポートする「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の提供を開始した。サービスは、富士通のSAP認定コンサルタントが要件定義や設計といった事前作業から移行実施や移行後のテストまでを一貫支援、最短6カ月で実現。個別の拡張機能のほか各社クラウド上での移行にも対応する。

同社は、「SAP ERP 6.0」に代表されるSAP社の現行ERPシステムが2025年にSAP社標準保守のメインストリームメンテナンスの終了が予定されていること、「SAP S/4HANA」が高速データ処理や統合ユーザーインタフェースの兼備など、ビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーションの早期実現に向けた有益なツールであることをサービス提供の背景として挙げている。

  • 「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の概要(同社資料より)

    「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の概要(同社資料より)