Excelが持つ機能は数多くの数式をはじめマクロやVBAを組み合わせることでデータを自在に操れる。Excelで微分やディープラーニングの基礎を学ぼうという書籍も出版されている。"F11"キーを押すだけでデータの数値を即座にグラフ化してくれるのも有り難い。使い慣れた操作環境は、大きなメリットになるものだ。

グレープシティは同社のSalesforce専用アプリ「GrapeCity Spredsheet for Salesforce」においてSalesforce上でのExcel関数による数式計算を可能にするなど、大幅な機能向上を行った。

「GrapeCity Spredsheet for Salesforce」は、"Salesforceのデータ閲覧やデータ入力がExcelのように操作できたらいいのに"を実現する同社のアプリで2016年12月の発売以来、バージョンを重ね今回のVer4では325種のExcel関数のサポート、数式計算を行える「数式列」やSalesforceのレコード一覧に任意の列を加えられる「ワーク列」や権限設定の機能を追加した。

  • 数式列画面、Excel関数を使った数式記述に対応

    数式列画面、Excel関数を使った数式記述に対応

  • ワーク列画面、数式列と組み合わせてレコードごとの異なる計算も可能に

    ワーク列画面、数式列と組み合わせてレコードごとの異なる計算も可能に

同社ではSalesforceでも固有の関数を使えるが、エンドユーザーの要望をもとにその都度システム管理者が対応する場合もあり、馴染みあるExcel関数と異なる点が負担になるケースがあることを機能提供の背景に述べている。今回の機能により、数値データだけでなく、日付の計算やIF文による分岐など柔軟な計算が可能になる。