ZMPは1月24日、物流支援ロボットである「CarriRo(キャリロ)」の2018年モデルの受注を開始し、2018年3月から出荷開始すると発表した。価格は、5年リースの場合で1台あたり月額2万8000円(税別)。
同製品は自動運転技術を台車に応用して開発しており、搬送作業負荷を軽減し省人化・効率化することを目的に物流倉庫のピッキング作業や工場内の工程間搬送、または駅、空港、商業施設内などでの館内物流などで導入が広がっているという。
新モデルでは、駆動システムの改良により可搬重量および走行安定性を向上し、積載物への衝撃緩和機能や追従時における狭い通路幅でのUターン機能を追加してるため、ユーザー企業の幅広い搬送業務への対応を可能としている。
具体的な改良点は、可搬重量を1.5倍に増加、ソフトスタート/ストップ機能の搭載、小回り性能の向上およびUターン機能による狭い場所での運用への対応の3点。
可搬重量の増加では、8時間の連続稼働時間は維持しつつ、可搬重量を従来の100kgから150kgに向上。ソフトスタート/ストップ機能の搭載により、発進・停止時に積載物への衝撃緩和や操作者の直感に合わせた操作が可能となり、導入した日から運用できる。
小回り性能向上とUターン機能に関しては、ジョイスティック応答性とビーコン追従性の改良に加え「カルガモモード」でのUターン機能を搭載したことで、1.5メートル程度の通路でのUターンが可能となり、従来より狭い場所での運用に対応が可能。
また、タブレットによるセルフメンテナンスツールである「CarriRoピッピ」にソフトウェアアップデート機能を搭載し、今後のソフトウェアアップデートによる性能改善や品質強化をいつでもユーザー自身が実施可能になるという。その結果、CarriRoは常に最新の状態での運用が可能になるとしている。