2018年の年頭にあたり、日本アイ・ビー・エムの代表取締役社長を務めるエリー・キーナン氏は、以下の年頭所感(抜粋)を発表した。
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
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旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申しあげます。
昨年は、日本IBM創業80周年を記念する年でした。このような節目の年に日本IBMの社長に就任できたことをとても誇りに思います。
2017年には、いくつか特筆すべき出来事がありました。 まず、日頃から弊社のサービスやシステムをご利用いただいているお客様より高い評価をいただきました。あるIT専門誌の顧客満足度調査において、日本IBMがサービス提供部門の三分野で一位に選出されました。調査結果中、一位獲得の分野が最多となりました。評価してくださった皆様に御礼を申しあげますとともにこの結果に満足することなく、これからもお客様のご意見やご指摘に真摯に向き合い、より優れたサービスを提供してまいります。
また、昨年は弊社の長年にわたるダイバーシティーへの取り組みが認められ、「女性が輝く先進企業表彰」で外国に本拠を置く企業としては初めて、「内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰」を授与されました。ダイバーシティーへの取り組みは、弊社のみならず、ダイバーシティーの推進を目指しているお客様やパートナーの皆様にご協力いただきながら歩んでこられたことを嬉しく、また誇らしく思います。
弊社はクラウド、AI、IoT, サイバーセキュリティならびにブロックチェーンといった革新的な技術への投資を続けています。昨年12月には、世界4カ所にお客様とともに新設した量子コンピューティングの拠点(IBM Q Network ハブ)のひとつを日本にも設立しました。量子コンピューティングは従来のコンピューターでは解決できない課題への活用が期待され、日本のお客様と実用的な用途を探求するプロジェクトを開始しています。
日本IBMは2018年、AIが簡易な作業からビジネスの中核となるプロセスにまで浸透し、また、ブロックチェーンの用途は貿易から食品加工などより幅広い分野に拡大、クラウドではパブリック、プライベート、ハイブリッドなど最適な形態での活用がますます進展していく年であると確信しています。大きな変革の中、信頼していただけるパートナーとしてお客様を支援してまいります。