米ジュニパーネットワークスは12月12日(現地時間)、セキュリティ部門の時間節約、運用の簡素化、修復までの時間短縮を支援するサイバーセキュリティプラットフォームの強化を発表した。
今回、次世代ファイアウォール「SRX4600」と自動化したポリシー管理を備える「Junos Space Security Director」、ワンタッチで脅威を軽減する「Advanced Threat Prevention Appliance」を発表した。
SRX4600は次世代のファイアウォールであり、同製品を含むSRXシリーズはプライベートクラウド環境の保護への最適化に加え、高い性能による迅速な防御を実現し、企業のセキュリティ環境に単一のビューを提供するというSecurity Directorと統合している。
Junos Space Security Directorに含む「Dynamic Policy Actions」は特許出願中の機能でネットワーク状況の変更に応じてポリシーを作成・実行するインテントベースのフレームワークを使用し、ポリシー管理からマニュアル作業を排除する。
従来のプロセスでは、攻撃に対する修復ポリシーの作成に30時間以上かかることもあったが、Dynamic Policy Actionsでは数分にまで短縮が可能。また、Security Directorは環境全体で自動プロビジョンしたメタデータに基づくエンフォースメントポリシーの定義を実現し、ファイアウォールのルール管理に要する時間を80%以上削減できるという。
Advanced Threat Prevention Applianceは、高度なマルウェアに対する保護を提供する取組みの一環としてクラウドで提供している「Sky Advanced Threat Prevention」と、対をなすオンプレミスの新製品。
いずれも、米Cyphortの分析と修復技術を利用し、脅威の行動可視化とワンタッチによる脅威の軽減機能を搭載することで、インシデントへの対応スピードを加速化するとしている。データ権限の要件が厳格な企業に適する同製品は、ISCAの認定を受けており、平均2時間を要する修復を10分に短縮できるとしている。