東芝デジタルソリューションズは11月9日、重要なインフラストラクチャープロバイダーとして米デル テクノロジーズと、ミッションクリティカル領域でのAIサービスについて、双方の保有技術を活用した技術協業に合意したと発表した。
社会インフラ、エネルギー、流通・物流、ビル・施設などを支えるインダストリアルIoTにおいて、広くAIが活用されてきている。特に予防保全、防犯・防災、サイバーセキュリティ、需要予測、輸送品質向上などのミッションクリティカルな領域では、AIソリューションの実行環境として、高信頼性、高可用性、および、高いセキュリティ環境などが必要だという。
今回、両社はデル テクノロジーズ傘下のDell EMCのサーバー、ストレージ、および、Virtustreamのクラウド技術で構成される可用性の高い環境上に、東芝アナリティクスAI「SATLYS」の実行環境を構築し、ミッションクリティカルな領域におけるAIサービスに求められる性能や機能について、開発、および、評価を実施する。
Dell EMCのサーバー、ストレージ、および、Virtustreamのクラウド技術は、クラウド、アナリティクス、SDDC(Soft Defined Data Center)などに最適なIT基盤だという。顧客の要件に合わせ、エッジ、コア、クラウドまで、幅広いソリューションを提供し、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現することで、新しいビジネスの創出を支援するとしている。
SATLYSは、高精度な識別、予測、要因推定、異常検知、故障予兆検知、行動推定などを実現。SATLYSを活用した検査データ解析、センサデータ解析、業務データ解析、行動データ解析などのソリューションを通じて、顧客のDXを加速させるという。
両社は、今回の協業をそれぞれの長年にわたる産業システムおよびIT技術・知見を活用し、両社の事業分野においてミッションクリティカルな領域に適用可能なAIサービスの新たな事業拡大を図る。