今月18日、Webの技術を利用してデスクトップアプリを開発するフレームワーク「NW.js」の最新版v0.26.0が公開された。NW.jsを使うと、HTML/CSS/JavaScriptといったWebの技術を利用して、Windows/macOS/Linuxといった各OS向けのデスクトップアプリを開発することができる。NW.jsは、レンダリングエンジンにChromiumを利用しているため、Webの表現力を活かしたデスクトップアプリの開発が可能だ。

NW.jsのWebサイト

最新版のv.0.26.0では、レンダリングエンジンにChromium 62と、JavaScriptエンジンにNode 8.7.0を採用している。それぞれ、各プロジェクトの安定最新版を取り込んだものとなっている。

最新のNW.jsを実行したところ

ちなみに、同じくWebの技術でデスクトップアプリを開発するフレームワークに、Electronがある。Electronは、大人気のテキストエディタ「Atom」や数々の有名アプリで採用されたこともあり人気がある。かつては、NW.jsかElectronかと人気を二分していたものの、現在はElectronの採用事例が増えている。執筆時GitHubのWatch数もElectronが2,363に対して、NW.jsは1,818とElectronが優勢だ。とは言え、今回、NW.jsは、より最新のレンダリングエンジンとJS実行エンジンが使えるようにした。そのため、より新しい技術を実践で使いたい開発者には、嬉しいバージョンアップとなった。Web技術でデスクトップアプリを開発したい場面は、まだまだ多い。両フレームワークには、今後も頑張ってもらいたい。

ElectronのWebサイト