楽天は8月21日、渋谷区の楽天カフェで「楽天カフェ FCバルセロナフロア」のオープニングイベントを開催した。同イベントでは元サッカー日本代表で、サッカー解説者の北澤豪氏と、サッカージャーナリストの小澤一郎氏が出席し、両氏の解説を交えながらFCバルセロナファンがリーガエスパニョーラ2017-2018第1節「FCバルセロナvsレアル・ベティス」の試合を観戦した。

FCバルセロナについて対談する北澤豪氏(左)と小澤一郎氏

バルサずくめのフロア

FCバルセロナフロアは同社がFCバルセロナとメイングローバルパートナーおよび、オフィシャルイノベーション&エンターテイメントパートナーとなったことを記念し、2013年にオープンした楽天カフェ渋谷店3Fをリニューアル。FCバルセロナのチームカラーである青と臙脂(えんじ)を基調としたインテリアで統一されており、ホームスタジアムのカンプ・ノウを背景にプレーする選手たちや映像に囲まれながら利用できる。

バルサのチームカラーを基調とした店内

店内には、7月に来日したメッシ選手やピケ選手などが同カフェで行ったゲリラサインイベントの様子を写真に収めたミニギャラリーが展示されている。

ゲリラサインイベントの写真を展示

また、2つのサイネージではFCバルセロナの試合などのオフィシャル映像を流しているほか、オープンに合わせて夜のメニューとしてTAPAS(スペイン小皿料理)を追加し、スペイン産のワインやCAVA(シャンパーニュ式製法を用いて生産されるスパークリングワイン)などアルコール飲料の提供を充実させた。

TAPASやバルサのオフィシャルCAVAなどを揃え、メニューを充実させた

さらに、サポーターイベントとして有名サッカー解説者とともに、FCバルセロナの試合を月1回に観戦するイベント「月イチFCバルセロナバル」も開催する予定だ。今後は観戦イベントや最新オフィシャル映像の放映に加え、FCバルセロナグッズを展示したミニミュージアムの設置、定期的な店内のリノベーション、楽天市場におけるFCバルセロナ公式グッズのショッピングサイト「FCバルセロナゾーン」のグッズ販売などを予定している。

「Believe in the future」をスローガンに

今回、FCバルセロナフロアのオープンにあたり、楽天 執行役員 ECカンパニー ディレクターの黒木昭彦氏に狙いや今後の展望について話を伺った。同氏は同フロアをオープンした狙いについて次のように説明した。

「FCバルセロナは『More than a club』を掲げ、サッカークラブ以上の存在として絶えず社会や地域とともに発展しており、われわれも同様に『More than a company』ということで、社会、地域と発展していきたいという思いもあり、パートナーシップの締結に至った。FCバルセロナフロアは『More than a cafe』として、単に飲んだり、食べたり、リラックスするだけでなく、FCバルセロナのさまざまなイベントやコンテンツを通じて、人生の将来像や未来像を描けるような場所に位置づけていく。われわれは『Believe in the future』=『未来は明るいものであると信じている』ということをスローガンにしており、カフェというビジネスを超えたものにしたい」(黒木昭彦氏)

楽天 執行役員 ECカンパニー ディレクターの黒木昭彦氏

また「これまでのマーケティングで培われた経験で信じていることは、なんのためにやるのかという存在意義と価値観を共鳴をしてもらうことが、ブランドに対して人々が愛着を持ってもらえる根幹にあるということだ。そのため、More than a clubとMore than a companyを前提に、Believe in the futureに取り組む」と、同氏は胸を張る。

そして同氏は「単なるサービスの1つではなく、生活者1人1人がブランドと一体化してもらうこを目指す。今後の展望としては、ブランディングは同じメッセージを何度も繰り返すことにより、ブランドが形成されるため、われわれはFCバルセロナとともにBelieve in the futureを軸にして、浸透させていきたい。そして、ビジネス上の数字は結果でついてくるため、存在意義と価値観に基づいて正しいことをやっていく」と、意気込みを語った。